2009年5月28日木曜日

厦門へ石を見に行ってきました

 現在の業務で取引のある厦門(Xiamen、アモイとも言います)の会社は、石材を中心に取り扱っているところです。厦門市の周りには良質の石が採掘できる土地がいくつもあり、古くから日本向けの墓石などの石材や、石を用いた加工品などの産業が栄えてきました。

 今回は石材とは別件でこちらの会社を訪れたのですが、せっかくなので彼らの石材工場にも足を運び、生産の現場がどうなっているのか、どういった製品があるのかを見てきました。



 こちらがその工場です。奥に見える建物がサンプルルーム棟で、周りに見える石材はすべてこちらの在庫品。フレームに収まっている敷地すべてが、こちらの工場となります。この写真に収まっていない敷地にも、膨大な数の製品が陳列されています。バイヤーは度々この工場を訪れ、そこら中に横たわっている製品を選んで、コンテナ単位で買っていくんだそうです。もちろん、デザインさえあれば受注生産も可能です。

 以下に、この工場で陳列されている在庫品を紹介します。現地まで行けば、すべて即決で購入できますよー。


たくさんのフクロウ達



石のベンチ



石のバーベキューコンロだそうです



石のお城 凝ってますねぇ



動物の置物 ご家庭の庭に置いてありそうです



ちょっとマニアックな置物 なんでも作っちゃいます



サッカーファンなら庭に転がしておきたい?!


 まるでプラモデルを作るが如く、戦闘ヘリやら車やらの置物を石で作っちゃうというのが凄いです。車に至っては、ちゃんと車輪が動くんだからオドロキですよ。まあ、こうしたものの需要があるかどうかはちょっと謎ですが・・・。

 以下が、生産の現場です。まさしく現代の石工達が鎚を振るっていました。実際には電気カッターなんですけれども、黙々と石を削ってゆくその様は実にたくましく、匠の技術を思わせます。


石を切るための巨大なカッター



石工達 ものすごい騒音と粉塵の中、黙々と作業に打ち込んでいます



複雑な工程を経て、丁寧に磨きをかけてゆきます



加工用に切り出した石


 石というのは、これはもう完全に大自然の恵みの産物です。近年、増加する消費の動向に合わせ、原石の価格が結構な勢いで上昇しています。ここ中国の原石の価格はすべて、政府によってコントロールされておりまして、今後は高くなっていくことはあっても安くなることはないだろう、と言われています。私たちが普段何気なく目にする石材ですが、考えてみるとこれらも全て有限の資源なんですね。永く、大切に使えるものを選びたいです。

◆おまけ こんなものまでありました!




 なんと石でできたF1マシンです。原寸大。一体いくらかかっているんだろう? これはすでに売却済み(!)のものでして、展示会に出展するためにお客様から預かっているんだそうです。ちゃんと個々の空力デバイスまで再現されているのが凄い・・・。

Nobu