2008年12月28日日曜日

Lux Touch, the handy RISK game

RISKというボードゲームをご存じでしょうか。世界地図上に記された6大陸を舞台に、自軍の兵士を駆使して領土を拡大し、最終的に全世界を征服するという物です。結構昔からあるゲームのようで、世界的にも有名らしいです。私も全然知らなかったんですけど、以前香港に住んでいたときに、友人に誘われてプレイしたのがファーストコンタクトでした。あんまりにも面白かったモンですから、香港で一式を購入して日本に持ち帰り、たまに友人や家族を誘ってはプレイしています。

 このRISKが、iPhoneアプリで出ていると知って、早速ダウンロードしてみました。名前はこのエントリのタイトルにあるように、Lux Touch と言います。(ダウンロードはこちら当然ながら、要iTunes)これがなんと無料ですよ。太っ腹ですなぁ。ゲームのルールはだいたいわかっていたつもりだったのですが、私も知っているルールと若干異なっていて最初は戸惑いました。自宅に仕舞ってあったボードゲーム版を引っ張り出して、よくよく説明書を調べてみると、どうやら私の知っているルールはローカルなものだったらしく、iPhoneアプリの方が正しいようです。考えてみれば当然なんですけどね。

 そのルールの違いに困惑しながらも、何度かトライするうちに10戦9勝くらいまで勝率を上げることができました。しかしこれ、本当にヤバイですよ。止まらない。1回のプレイがだいたい10分程度なんですけど、ついつい何度もプレイしてしまうんですよね。負けると当然悔しいのでもう一回やりたくなりますし、勝てば勝ったで圧倒的な征服感が実に心地良く、またやってみたくなるんですねぇ。これは本当にマズい。仕事納めの後にこれを見つけて本当に良かった。ハマるとマジで仕事にならんです。

 Lux Touch関連のサイトやレビューなどをいろいろ見て回ったんですけど、結構皆さんハマっていらっしゃる様子。ところで、実際にRISKを知らない方もこれまた結構いるようで、「カードの意味がよくわからない」といった感想もちらほら見受けられました。そんなわけで、オリジンでもあるRISKの事をちょっと紹介しながら、Lux Touchとの関連について書いてみたいと思います。まあ、こんな情報の需要はほとんど無いとは思いますけど・・・。



 これがRISKのパッケージです。「戦国風雲」と書いてあるのは香港版だから。これはこれで趣があります。ちなみに、モノポリーの箱と同じくらいの大きさです。





 プレイ画面、もとい、盤面です。地図の内容はLux Touchと同じですね。それぞれの地名に漢字が振ってあるのがエキゾチックな感じです。ロシアあたりの地名など、もはやクイズですよ。この漢字はどこの国か? てな具合に。



 ちなみに、こちらがLux Touchのゲーム画面。左下のステータス画面が、左から征服した国の数(旗マーク)、兵の数(兵隊マーク?)、所持しているカードの数(カード?)そして、ターン毎に増加する兵の数(グラフっぽい絵)です。ゲーム中はこちらの表、特に、敵の所持しているカードの数に注意しながら進めていきます。実際のRISKでは、他のプレイヤーが持っているカードをちょくちょく確認します。そうでないと、カード使用による突然の増兵に対応しきれなくなることがあるからです。カード使用によって戦局がガラリと変わることも度々あるので、いかにして相手に効果的に使われないか、そして、いかにして自分が効果的に使用するか、がキモとなるわけです。



 これらがRISKで使用されるカードです。国名、国の形、そして兵隊・騎馬隊・砲台のどれかのイラストが入っています。ちなみに、右下のカードはワイルドカード、つまり、オールマイティーです。このカード、自分のターンで1つでも他国を占領したら、ターンの終わりに1枚もらえます。2つ以上征服しても、1枚だけ。ターン終了後に、左下のステータス画面中の、カード所有数が1つ増えます。カードが3枚以上になると、自分のターンの始めにカードを使用する権利が与えられます。兵隊・騎馬隊・砲台が暗子か順子になると、ああ、わかりにくいですか? つまり、3種類とも同じ柄になるか、3種類とも違う柄になると、カードを使用して兵隊を増やすことができるのです。このとき、国の柄は関係ありません。

 この、カードを使用する権利というのが、Lux Touchから始めた人にはわかりづらいかもしれない。カードの所有数が3枚以上になったのに、何故カードが使えないのだ! といった場合には、上記のようなカードの「柄」が揃っていないということが考えられます。つーか、Lux Touchだと所有カードの柄まで確認できないので、最初は何が何やらわからなくなりますよね。

 さて、めでたく柄も揃ってカードが使用できるとなったとき、画面が暗転して何故か地図上の各場所に、四角いマークが表示されますよね。これが、RISKのカードに記載されている国名と関連してくるのです。



 これはカード使用中の画面なのですが、アメリカの東海岸とスカンジナビア半島、それにオーストラリアの上に四角いアイコンが見えますよね。実は、カードを使用するとき、そのカードに記載されている国を自分が既に占領している場合、その国に兵隊を2つずつ余分に配置することができるんです。もし自分がカードを4枚以上所有しているときには、どのカードを使用するか選択できる場合があります(もちろん、柄が揃っていることが前提です)。

 そんなことわかんねぇよ!! はい、ごもっとも。このLux TouchはRISKを知っているプレイヤーが対象となっているようなので、細かいルールはそっちの方を参考にしてね、みたいなスタンスだと感じました。

 そんなわけでして、RISKプレイヤーなら120%楽しめるアプリ、Lux Touchは、全く常習性の高い困ったゲームなのでした。なにせ、面倒な戦闘動作を全て自動でやってもらえるのがありがたい。RISKだと5つのサイコロを駆使し、1回の戦闘動作で最大2個しかユニットをやっつけることができないため、数が多いと戦闘だけでも結構な手間なんです。とても100ユニットの戦闘なんて考えられない。まあ、あとは、一緒に遊んでくれる人を探さなくてもいいのが、実は最大のメリットだったりしますね。ここまで来ると、みんなでわいわいとボードゲームに興じる、という目的から完全に外れてしまいますが。

 ちなみに、RISKでは小さな兵隊さん人形を1ユニットとして使用します。さすがに10を超えると扱いが面倒になるため、兵隊5個で騎馬隊1個、兵隊10個で砲台1個、といった感じでユニット単位を変更するようになっています。砲台が複数個ならんでいるのは、なかなか壮観ですよ。





Nobu