2009年7月14日火曜日

なぜ投資のプロはサルに負けるのか

◆投資ということに対する結論。
・十分に資金の無い人はやらない。十分に資金のある人は、イヤでも考えなくてはならない。
・投資に回す資金が数百万なければ、まずそいつを稼ぐ事だ。
・住宅ローンがある人は、投資なんかしている場合じゃない。早く借金返せ。

◆それでもやりたい人は
・株の銘柄をどうこう、よりも、どの分野に資産を分配するか(アセット・アロケーション 資産配分)の方が比較にならないほど重要。

<現金><株><債権><不動産>

・株については、インデックスファンドでOK。銘柄選びはプロでも失敗する。手数料の分だけ損。

・やっぱり長期投資ッス。手数料のこともあるし、利益を現金化しなければ税金も払わなくて良い。


◆投資に対する人間の心理について
・合理的に考える。
→ギャンブル、宝くじはやるだけ損。胴元の取り分が最初から決まっているから。
→宝くじは最高のシステム(胴元にとって)。

・未来は誰にも予測できない。例え、ノーベル賞科学者であっても。(Long Term Capital Managementの失敗)

・資本主義は極めて平等なシステム。需給に応じて柔軟に分配が変化する。

・プロの運用成績は平均するとサル以下。
→究極的には市場の平均値に近づくので、高額な手数料の分だけ運用成績が下がる。

・但し、プロ投資家は無能ではなく、むしろ有能だからこそ株式市場の「効率性」が維持される。出し抜けは瞬時に奪われる世界。

・人間が超合理的な思考に基づいて行動すれば、株式市場は成り立たなくなる。しかし、人間には強烈な「自信過剰」バイアスが必ず働くので、そうした人達の「非合理的な」行動からこぼれ落ちる利潤を、残りの冷静な人達が奪い合う。

・理想的な金融商品は、インデックスファンド。しかしこれも、「自信過剰」バイアスの人が必ずいる事が前提の話(いない、なんてことはありえないけどね)。