2009年4月16日木曜日

香港で銀行口座を開設する

 日本在住の日本人で、かつ、英語があまりできない方が、香港で銀行口座を開設するにはどうしたらいいのか。これのサポートを実際にやっている方に、話を伺ってきました。

 香港では金融所得に対する課税が無いために(日本は20%)、香港で銀行口座を作って資産運用をする方が大勢います。銀行で直接投資信託や株を購入することができる手軽さも手伝ってか、今でも口座開設に対する需要は一定数あるようです。私も香港に度々訪れるため、そうした方へのお手伝いができないものか、日頃から考えていたところです。

 今回話を伺ったのは、HSBC(香港上海銀行)での口座開設サポート顛末記です。英語があまり得意でない、もしくは全く話すことのできない方々を連れて、果たして無事口座開設はできるのか。

 結果から言うと、全員無事口座開設ができたそうです。もちろん一筋縄ではいかないようでしたが。

 私の手元にある本「小富豪のための香港金融案内」によりますと、HSBCでの口座開設は本店で行うのがよろしいとのこと。日本人向けの口座開設にも実績があるためだそうですが、そうは言っても英語の話せない人は基本的にNGです。こちらの情報によると、「HSBC香港では英会話ができない日本人は口座開設ができなくなりました」だそうで、なんだオイやっぱり英語ができねぇとダメなんじゃねぇか! ということになってしまいます。ではどうやって上記の方は無事口座開設までこぎ着けたのでしょうか。

小富豪のための金融シティ「香港」の楽しみ方 (Cool & smart investors)

 HSBCは香港内にいくつも支店を持っています。そして、窓口対応というのは各店舗によってポリシーがまちまちだったりするんですね。上記の彼は、本店でけんもほろろに断られた後、店内の行員に近くの支店の場所を聞き、そこに行って口座開設に再びチャレンジしました。本店では担当者もクールな対応だったのが、支店ではとてもフレンドリーに対応してくれたんだそうです。結果、無事口座開設を行うことができたそうです。

 担当者とのやりとりの実際としまして、まずはブースに通されます。このとき、口座開設をしたい人(英語が不得意、またはできない)と、それをサポートする人の二人で入るのですが、基本的に担当者は開設したい人と直接話をする必要があるので、サポートの人は完全無視を決め込みます。また、入れ知恵をされるのも快く思わないので、質問に対してはちゃんと応えられるようにしておかなくてはなりません。Yes/Noくらいなら何らかの合図で返答できるようにサポートできそうなものですけど、「何故開設したいのか」みたいな突っ込んだ質問になると、かなり困ります。実際、ほとんど喋れなかった方が椅子を暖める間もなく追い返された、っていう話もあります。

 結論:本店で開設したいなら英会話は必須

 ちなみに、今回はスマートバンテージ口座の開設でした。一般にはパワーバンテージ口座を利用するらしいんですが、維持に必要な残高が低いこちらのほうがよいとのこと。利用できるサービスもあまり変わらないようです。

 いろいろやってダメだったら、シティバンクで口座開設をするというのも手ですね。こちらはジャパンデスクなる日本人専門の窓口もあるようで、比較的ハードルは低いはずです。口座維持手数料が割高になるというデメリットもありますが、3万HKD以上口座残高があればそれもかからないので、あまり気にならないかもしれません。

Nobu

2009年4月12日日曜日

4/10WBSメモ カーシェアリングと太陽光発電

 今、急成長しているカーシェアリング業界について触れられていました。

 中古車最大手のガリバーが手がけるカーシェアリングシステムは、自社の在庫を活用したもの。自社商品を利用することによりコストメリットが活かせます。ケータイ予約などに対応していて、番組中でも具体的な利用方法、例えば、メンバーカードを車両後部のセンサに近づけることでユーザ認証できるようになる、などが紹介されていました。

 担当の社員はインタビューで、カーシェアリングの利用を通じて、ゆくゆくは自社商品の中古車販売に繋がればいい、と言っていましたが、カーシェアリングが進めば車保有は必要なくなってくるので、これについては見通しは不透明なんじゃないでしょうかね。

 Timesでお馴染みの時間貸し駐車場大手のパーク24、こちらは全国8,500カ所に上る自社の駐車場を活用した、乗り捨てシステムを目指している。マツダレンタカーの買収はこのカーシェアリングを見越した物として報道されています。旅行者には便利そうですね。私も北海道でレンタカーを借りたときには、函館で借りて女満別で返す、ということをしましたが、乗り捨てのいいところは行動範囲が格段に広がるということなので、このシステムは魅力的です。ただ、そうなるとカーシェアとレンタカーの区別がつきにくくなるかな。キモは値段の差になるのでしょうか。定額+従量のカーシェアか、100%従量のレンタカーか、みたいな。

 現在のところ、カーシェアリングの最大手はオリックスグループです。パスモが使えたり、駅のすぐそばに立地していたりと、利便性を追求していて、企業の利用も多いとのこと。番組でも実際に業務で使用している方のインタビューがありました。

 最大手のオリックスでも、全国でカーシェアリング用の車両は299台しかないそうで、まだまだ市場は大きくなることが見込まれています。ただ、コーナーラストのコメントにて、カーシェアが進むと新車販売に影響がでると予想され、ただでさえ車離れの進む現代では、車社会そのものへの影響も小さくないだろうと結んでいました。

Nobu